東京は記録的な梅雨寒が続いていますが、珍しく少し蒸し暑さを感じた先週末の7/13(土)、恒例の柏Studio WUUでソロライヴを行いました。前回3/17に引き続きゲストにViolaの田中景子さんをお迎えし、より充実したソロ&デュオ演奏を行うことができました。

先月の大塚GRECOでのソロライヴでは前の週にBrad Mehldauのコンサートを聴きに行った影響が強く、特に1st setの前半は全くMCも入れずに極度の緊張感の中での演奏になりました。コンサートホールにおける最高の緊張感と同じ類のものをライヴスペースにおいて求める私の姿勢に相入れないタイプのお客さんに集中力を乱されることもこれまで度々ありましたが、幸いなことに先月のGRECOでは全く空気感を乱す要素が無く、皆さん集中して聴いて下さっていることを強く感じましたが、緊張感が強過ぎて疲れてしまった方が少なからずいらしたことは分かりました。

緊張と弛緩のバランスをMCをすることで整えて行くのがこれまでのやり方だったのですが、今回は初めてこれまでとは少し違う流れが自分の中に起き始めていることを開演前から感じていました。その兆しは4月以降のいくつかのライヴ演奏にあり、それらを元に今回7/13のソロとデュオがどうあるべきについていろいろ思案を巡らせたところから次第に明確な答えが見つかって行ったのですが、それが何であるかについて言葉で語ることは控えます。ただ、昨年の初めにそれまでのライヴ音源を集めてアルバムを作ろうと思った時に予感した通りの流れが最近起こり始めていることだけは確かです。

次回以降、年内のソロライヴの予定をお知らせしておきます。

10/12(土) 大塚 GRECO 16:00 start
11/9(土) 柏 Studio WUU 18:00 start(ゲスト:田中景子さん)
11/16(土) 大阪府高槻市 STUDIO73 16:00 start

私のソロライヴのコンセプトは決して万人に開かれたものではなく、むしろ大衆性を拒みます。
しかし、その中において時折優しいメロディーを届けたいと言う思いもあります。
人は皆、限られた命を生きているのだと言うことを次第に強く感じる年齢になって来ました。

下の画像はソロライヴ当日に柏に向かう途中で立ち寄った上野・不忍池の蓮の花です。まだあまり咲いていませんでしたが、今年もこの美しい花を愛でることができる喜びを胸に上野駅へと向かいました。 

20190713不忍池